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0.05ワイヤーの試験加工

 先日、ワイヤー線メーカーの依頼を受けて、試験片加工を行いました。

 通常、0.05ワイヤー線は、タングステンの線で加工を行っています。特徴は、引っ張り強度があること、真直性がある、いろいろな加工に合う、などです。ただし、タングステン自体がレアメタルなので、高価なことです。他に真鍮合金もありますが、加工精度の関係で、今一つ信頼性に欠けます。

 今回のは、スチールで作られているようです。加工条件、加工速度は大体出るようです。しかし真直性がなく、ワイヤーをセットするのが大変でした。少なくとも20cmぐらいの間では真っすぐでないとガイドから次の案内の穴に入ってくれません。

 細いワイヤーを作ること自体が大変なようです。さらに真直ぐにすることはより難しいそうです。何より価格が安くなり、加工の寸法等の信頼性もあれば、使用する価値はあります。

 市場としてはそんなに大きいとは考えられませんが、いろいろな選択肢が出ることは、非常に良いことだと思います。

 微細加工を行っている現場が少ない中、小企業としては、取り柄のある、他で出来ない、やらない分野でそれなりの物を確立することが大切だと思います。

 メーカーや、得意先と協力し、難題に取り組むつもりです。
by okugi-ss | 2013-07-25 11:00 | 仕事