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0.02ワイヤー線の加工

 ネットからの問い合わせで、0.02ワイヤーを使った微細溝の加工依頼がきました。

 通常では0.03ワイヤーが一番細いです。さらに細い線はありますが、あまり実用には向いてません。何しろ加工条件等も無いし、ワイヤーテンション、巻き取り等のオプションが備わっていないからです。

 我が社の機械には、0.03仕様にしてある機械があります。条件等は自社で作製し、テンションを変えて、加工を行いました。人間の頭髪が大体0.07mmほどの太さです。その3分の一以下の太さです。

 タングステンワイヤーですが、肌に当てても痛さすら、当っているかも感じません。神経の感じる以上の細さなのでしょう、、、。光の具合によって見えるぐらいで、機械の前では、時に見えなくなります。

 ベリリウム銅の1mm以下の板厚ですので、仕上げ条件で加工が可能です。測定をしたところ0.023~24で仕上がっていました。

 加工時間以上に、段取り、位置出し、ワイヤー線を繋ぐのに時間がかかります。他の物がすべて出来ないので、その分大変な仕事ですが、難に使うかを考えながら加工、測定をするのも、面白いものです。
by okugi-ss | 2015-01-06 16:54 | 仕事