2009年 03月 17日 ( 1 )

 先日、超硬の板厚が1.5mmの材料に、0.03ミリの溝加工に依頼がありました。

 ワイヤー線は、タングステンなら0.02、0.025,0.03、0.05が通常使われています。ただし、0.025以下はめったに使われず、3000メーターで、50,000円ほどもします。1時間当たりにすると材料費だけでも5,000円ぐらいかかります。
 
 そのような細線に関する加工条件も十分に出てませんので、通常の加工条件に手を加えることで対処します。b0074939_12354637.jpg

 あまり拡大すると分かりにくいので、30倍の拡大写真ですが、上の2本は0.03ワイヤーで条件を変えて加工したもので、下の2本は、0.02ワイヤーで加工したものです。
 途中にある曲った黒い部分は、比較のため自分の髪で、割と細い部分の毛を置いてみました。

 0.03ワイヤーで加工した溝でも、加工条件を変えると0.01ぐらいの幅の変化が見られます。一番上の溝で、ほぼ0.05です。その下の溝で、0.04程です。下の溝のほうが、断面がきれいに出ています。

 下の2本は、0.02ワイヤーで、0.03と同じワイヤーガイドを使って加工をしています。ガイドの遊びが多少ありますが、直線の加工には、さほど大きな影響が出ないようです。

 上の溝で、0.038~0.040で、下の溝のほうは、ほぼ0.03で仕上がっています。

 加工時間は、各溝とも1時間ぐらいはかかります。今後は展示会等で、サンプル品を拡大鏡で見ていただく予定です。

 このデーターをもとに実際の加工を行いましたが、得意先には満足のいく結果が得られたようです。

 無論このようなサンプル加工の条件等については、当社の貴重なデーター蓄積となります。
[PR]
by okugi-ss | 2009-03-17 12:51 | 仕事