2010年 03月 26日
散歩
深夜に雨と共に、すごく強い風が吹き、自宅の物置のトタンの屋根と、会社の2階の住居にしていない部分のトタンが飛んでしまい、大変な被害が出ました。
この地に50年以上住んでいますと、いつの間にか傷んだ部分が強風によりあっという間に壊れてしまいます。

春の天気は三寒四温、ときにこんな強い風が吹くと思うと、穏やかな日があり交互にやってきてます。今週の22日には、東京地方もさくら開花宣言が出されすっかり春めいてきました。
自宅から1時間ほども歩くと、西武園まで行けます。途中、トトロの森で有名な八国山や、これから菖蒲の花が咲くので有名な北山公園などを通ります。
普段、車で通るとつい見落としてしまうような路地裏の小さな花、家々の間を流れる堀で囲まれた川など、楽しい出会いがいっぱいあります。
西武園からは電車で帰りましたが、心地よい疲れが足に来ました。
2010年 03月 19日
世界の8パーセント
昨日も機械の商社の方がお見えになり、新規設備投資が国内で非常に冷え込んでおり、一昨年のリーマンショック以来、はっきり言って新規問い合わせが激減しているそうです。
3年から4年前のまだ新しい機械の中古市場も新規機械の市場が冷え込んでいる状態なので、驚くほど低価格のまだ使える状態の機械が出てきているようです。
さらに驚いたことに新規の話の多くが外国であり、その外国(多くは東南アジア)でも、まだ新しい中古機械も市場に出てきているとのことです。
日本の市場ばかりでなく、同じようなことが海外の東南アジアでも出てきているとのことです。
昨年の実績で言いますと、日本のメーカーが新規の機械を作り、その販売額で見ると日本での販売額が、全金額の8パーセントということを聞かされ、またまた驚きました。
機械メーカの売り上げでも、すでに中国メーカーに抜かれ、ドイツのメーカーにも抜かれているそうです。自動化が進み、ありとあらゆる装置を付けた日本製の機械に、後進国の機械が徐々に追いついて、価格の面の優位性に加え、十分に使用に耐える精度に急速に近づきつつあるとのことです。
日本のお家芸の精密加工が少なくなるということは、技術の衰退であり、また再開されてとしても、技術の衰えは避けられないと思います。
2010年 03月 16日
10μmmの穴のリング加工
中心に0.01mmぐらいの穴のあいた径1mmぐらいのリングの加工依頼です。
残念ながら当社ではそんな小さな穴の加工はできません。加工された製品を支給していただきます。
それなりの冶具を作成し、取り付け、端面から穴の中心までの位置をミクロン単位で測定します。
一番細いワイヤー線でも0.02mmです。測定で位置を出すよりほかの方法がありません。それをもとにワイヤーのスタート穴を加工し、0.05mmのワイヤーで加工をする予定です。
1mmぐらいの品物ですと、加工して切り離した場合、加工液の油圧で加工槽の中のどこかに品物が行ってしまい、無くなってしまう可能性が高いです。切り残し量が微妙になります。
どのようにするかはこれから検討しますが、鉛筆の芯が0.5mmですからその倍くらいの直径で、エンピツの芯の穴があいてるので、それを考えてもとてつもなく小さな製品です。
余分を見ての製造ですが、やってみないと分からないことがいっぱいです。
何の為に使うか知りませんが、思わず出来た製品のことを考えると、わくわくする仕事です。
2010年 03月 12日
企業の強み
この辺りは都下ですので配達区域外ですが、23区内であればビール1本から無料で2時間以内に配達をするそうです。
社長の言葉に、消費の場所が、百貨店からスーパーに移り、コンビニに移ってきている。その後に行くのは玄関を制する者が勝利者になるという言葉がありました。
なるほど、ある程度何でもそろい、便利である販売の場所に変化がおきています。消費者の身近に近づいています。
製造業ではどうか。以前は社用車で納品をしていたのが、宅急便などの業者の任せ、現在では翌日配達であれば飛躍的にその配達範囲は広がりました。商圏としては広がりましたが、結果として競争相手は多くなり、魅力のある企業であることが常に必要です。また配達費用として明確に出て、配達コストの概念が変わりました。
当社の取引先も、北は山形から、南は熊本まで広い範囲にあります。
当社の取引先には、電話、メール等の連絡での対応で、取引先に行ったこともなければ、先方の担当者にお会いしたこともない方も多くいらっしゃいます。
企業も規模とか、資本力だけを考えるのでなく、自分の会社の弱点を見ることより、強みは何か、、、を考え、特色を伸ばす方法を考えたほうが、よりベターだと思います。
先ほども銀行の支店長さんがお見えになりお話をしましたが、ネットでいかに売り上げを伸ばすかということでしたが、大切なのは製造業であれば他に負けない技術を持つこと、そしていつも新しい情報を出すこと、後、問い合わせがあった時は迅速に(1時間以内とか)的確に、誠実な返答をすることが仕事につながり、一度取引が出来たら、いかに次の仕事のリピートを出していただけるかを考えねばならないとお答えしました。
時代の変化に対応することを考えるのは、おのおの企業により違い、それを考えるのは、ほかならぬ社長の仕事でもあると思います。
2010年 03月 10日
今年は暖冬のようです?

梅の花が咲いていて、木々も春の気配を感じ緑が増してきた庭ですが、何ともきれいな冬景色です。今年はすでに12回も雪が降ったそうです。でも暖冬という見解を気象庁は出してます。
3月に入り、日中は20度を超す日もありましたが、昨日は日中でも4度くらいです。世界中の天気が狂い始めているのかもしれません。
地球温暖化、CO2問題などと、オゾン破壊による影響と問題視されて久しいですが、これからも生きていく、この地球のことを真剣に考えなければいけないと思います。
次の世代に安全な地球を渡すことが、私たちの使命だと思います。
2010年 03月 09日
景気の動向
昨年の暮れごろからの外貨対円高の影響とか、アメリカでのトヨタ車のリコール問題とか、日本製の自動車産業に対する風当たりが強いのか、ブランド作りに韓国メーカーが成功していながら日本メーカーが出遅れているのか、韓国のウオン安の影響で勢力を増しているのか、原因としては断定できませんが、何らかの影響が出始めている感じがしてきました。
一昨年来の世界的な経済恐慌のような大きな経済の転換期の後、経済の流れは確実に変化してきているようです。
いずれ景気は回復することと思いますが、その時には今までと違った分野や、物だけでなくシステムを融合したような産業が発展することと思います。
繊維産業も斜陽産業と言われてますが、衣料品などの経済規模は10兆円にもなるそうで、家電産業の7~8兆円ともいわれる産業を上回る規模だそうです。衣類の販売は、デパートでの品、アウトレットの品、ディスカウントスーパーの品、激安店での品などと、購入するのも多様化しています。製造も、中国などの海外生産、高級品、特色のある国内生産品など、この産業にかかわる人々も多くいます。
日本では家電関係の品の生産は、国内ではほとんど行われ無くなっており、ほとんどが海外生産です。日本にある製造業者の多くは、自動車産業などに何らかの関わり合いを持っている企業が多くいるのが現状と思います。
これからの時代はどのようにすればいいのか、真剣に考えねばならないときに来ているようです。
次に時代を背負う世代に渡すまで、自分なりに頑張っていこうと思っております。
2010年 03月 02日
鉄板の定期的な加工
1回に要求される量が少なく、微妙な変更の可能性もあるので金型を起こすことができず、ワイヤー加工で作っています。
鉄板を30枚ほど重ね、上下に厚い鉄板でサンドイッチして、加工用の材料を作成します。
わが社も20年ぐらい前に、鉄板のプレス加工から撤退を余儀なくされました。近隣の住宅からの苦情もあり、ちょうどその頃の前後から製造の海外移転が急速に始まり、基本的に金属のプレス加工から撤退をすることを決断致しました。
いつしか材料屋さんとの取引もなくなり、いざ試作用の材料でも手に入れようとすると得意先もなくなっており、容易く手に入れられません。
身内でまだ金属の加工を行っている会社があるので、メールを入れたところ、快く手配していただきました。
近くの非鉄関係の材料屋さんも、ある日突然、電話が通じなくなったと思ったら、昨年の秋ごろ倒産していました。
日本で加工される製造加工物は、景気が好転しても最盛期の8割以下になると予想されます。最近では、設備の縮小が盛んに行われています。
リーマンショックが起こってから1年半過ぎました。このような大きな時代の変化は、産業の移り変わりにとっては必要ですが、それに打ち勝つには、会社の改革もしていかなければならないと思います。